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- 2010年07月29日
お茶摘みレポート -
毎年(今年は5月中旬)この時期になると、畑にお邪魔してお茶摘みの様子を伺いに出かけます。
今日はよく晴れていてとても暑いのですが、覆いを掛けられた茶園の中は意外にも暑くは無く
なかなか快適な環境です。
何とも言えないまるで森の中にでも迷い込んだようないい香りが全身を包み込み、まるで別世界といった感じです。
少し薄暗い畑の中をずんずん進んで行くと、薄くて平たくて若いキラキラした綺麗な葉っぱが、差し込んでくる光を浴びて輝いて見えます。
その緑色のグラデーションは本当に美しくて、とても癒されます。
皆さん熟練の方ばかりなので何気なくやっていらっしゃるように見えますが、実際その木の前に立って摘もうとすると私みたいな素人は、この葉っぱは摘んでいいのか?と考えこんでしまいます手が勝手に動くようになるまでには相当時間がかかりそうです。
じっくり木に向かい合い話しかけるようにしながら、大事に摘み取られていくご主人の姿は、何よりも印象に残りました。
「今年も、こうしていろいろな人達に支えられて作られた大切なお茶を使わせて頂いていることに感謝して頑張らなければ。」
私にとっては、決意を新たにする一年の節目でもあります。
残念ながら今年は、一番良く伸びる時期に少し寒い日が続いたため例年より生育が悪いとおっしゃっていました。
摘み終わると、すぐにまた一年分のエネルギーを貯めるためすぐに刈り取ってしまいます。
他の地域では、2番茶、3番茶とこれから出てくる新しい葉を順番に摘まれることもあるそうですが、宇治は一年に一回だけです。
新しく植えられた芽が伸びてちゃんとお茶が採れる一人前の木に成長するには10年くらいかかるそうです。
一人前になるまで毎年季節ごとに手入れをし、手塩にかけて育てられるご主人の苦労は計りしれません。
お茶の葉と一緒に今度は加工をするための工場へ。
毎年この時期だけ稼働させる工場はお祭りのような熱気にあふれています。
長いレンガの窯が真中に陣取っているのでやや暑いです。
でも、工場の中に入ると新茶のいい香りが全身を覆い尽くすような感じがして落ち着いた気分になります。
運ばれてきた生の葉はまず計量され、大きな木の箱に開けてから、その後滑り台状になった機械の上へあがっていき風で吹き上げられ
レンガの窯の中で蒸された後、茎の部分と葉に分けられそれぞれ乾燥させていきます。
昔ながらの茶箱に納められた深い緑色の葉っぱはとても軽くてポテトチップのごく薄い部分のような食感です。
食べてみると正真正銘の葉っぱなのに本当に複雑な味がします。
自然が作り出すこの不思議な味わいには、本当に驚かされます。
荒茶と呼ばれる状態からときどき混じっている古い葉や葉脈などをとり除き、丁寧に石臼で挽かれて今年の新茶となります。
- 2010年07月29日
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